アントワープ
アントワープは人口約25万人のベルギー第2の都市になります。
この町を流れるスヘルデ川を通る船に通行料を求めていた巨人アンティゴンが、
それに応じない船乗りの手を切り取り、川に投げていたのですが、
逆にローマ戦士のブラボーがこの巨人の手を切り取って川に投げた、
ハント(手)ヴェルペン(投げる)から、アントワープという名前が
できたと言われており、その銅像が市役所前に置かれています。
14世紀ごろ、ズウィン川の堆積によってそれまで栄えていたブリュージュが
衰退し始め、交易の場所がアントワープに取って代わられて以来、
この町は飛躍的に発展を遂げ、1560年にはアルプス以北で最大の都市に成長します。
バロック時代の巨匠ルーベンスはこの地にアトリエを構え、多くの名作を残しており、
特に町の中心にある、ベルギーで最も高い123メートルの尖塔を持つ聖母教会には、
「キリストの昇架」、「キリスの降架」、そして「フランダースの犬」の主人公ネロが、
どうしても見たかった「マリアの昇天」が置かれています。
個人旅行のお客様をご案内する場合は、この聖母教会を中心として、時間があればルーベンスのアトリエ、
そして、大小さまざまなダイヤモンドのお店が並んでいるユダヤ人街などをご案内しています。