ヘルシンキ
シベリウスの「フィンランディア」という曲は、音楽好きな人であれば誰でも一度は耳にした曲でしょう。
この曲は、「あまりにもフィンランド国民感情を向上させる」ということで、演奏禁止になったこともあるとか。
一貫して寒々としたフィンランドの気候を思わせる彼の曲を好む人の中には、「シベリウスらしくない」と思われる方もいることでしょうが。
そのシベリウスを生んだ森と湖の国フィンランドの首都ヘルシンキです。
人口約60万人を抱える都市ですが、創立が1550年とかなり新しく、対岸のハンザ都市タリンに対抗する目的だったそうです。
ペストや大火などに加え、スウェーデンやロシアに支配された小国であったために近代化が遅れ、やっと19世紀になってから発展したと聞いています。
そのために、古い町並みはほとんどなく、近代的な建物が立ち並び、歴史的なものを期待していた人たちには物足りないかもしれません。
だとしても、シベリウス記念公園、丘の上に立つ真っ白な大聖堂、ギリシャ正教のウスペンスキー教会、岩の中に建てられたテンペルアウキオ教会、
そして、19世紀にヘルシンキを外敵から守るために造られた沖合のスオミンナ要塞、港の朝市の模様など、見ごたえのある施設が沢山です。
ちなみに、朝市ではジャガイモがキロ当たりではなく、0.5や1リットルの升売りで売られていました。
そのためか、売られているのは大きなじゃがいもはほとんどなく、小さなジャガイモばかり。
「小さいほうがおいしんですよ」、と屋台のおばさんが言ってました。